■夫婦別寝の原点は個室ニーズ?

夫婦間でのセックスがほぼ「卒業」になる方が多く、定年を迎え日中もずっと一緒にいる60代以上の夫婦に夫婦別寝が広がるというのは、容易に理解できます。

 

上記調査でも、50歳以上で夫婦別寝をしている206人の男女に(別寝になった)現在の寝室の意味を聞いたところ、「寝るだけでなくくつろいだり趣味などを行うための部屋」という回答が、男性で69.9%、女性で58.3%を占めました。

 

つまり別寝にする大きな理由は「個室が欲しい」というニーズで、それが子供の独立などをきっかけに空き部屋ができたタイミングにあわせ、それぞれの個室を作り、そこにベッドを置き……という背景が見えてきますバイブローター

 

しかし、この調査でさらに興味深い点は、「個室があれば、寝室は夫婦一緒でもいいか?」というと、そうでない点です。50歳以上の夫婦別寝者に「理想の寝室」を聞いたところ「別々の個室を持つが就寝は同室」を選択したのは男性で20.4%、女性はわずか2.9%。圧倒的に「個室を持ったら夫婦一緒に寝るのはイヤ!」という方が多いのです。

 

 

一件単なる個室願望とも見えるシニアの「夫婦別寝」が、熟年離婚も多い、この世代の夫婦関係の冷め具合を表しているのかもしれません。本来なら、子供も巣立って、夫婦水入らずに戻るはずのこの時期。そこで夫婦がお互いに向き合うのか、あるいはパートナーではなく、自分自身や外の方に目が向くのか。そんな夫婦関係の差が、この結果に表れているような気がします

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もちろん、この調査では夫婦間のセックスと夫婦別寝の関係についての項目はないので推測になりますが、「個室があっても夫婦別寝がいい」という声の多さ、特に女性側からのこの声の多さに、この世代のセックスを含めた夫婦のスキンシップの乏しさを想像してしまうのは、私だけではないのでは?